①育成テストとの違い
通室パンフレットには育成テストを「育てるテスト」、公開模試を「試すテスト」と記載されています。育成テストは本科カリキュラムの理解度をはかるので、ある程度対策ができます。一方、公開模試は既習内容がすべて範囲になるので、今までの学力の蓄積が結果に結びつくことになり、対策ができないことになります。ただ、公開模試の前は「苦手意識のある単元の問題に取り組む機会にしよう!」と決めることもできます。これを習慣化していくと、良い循環になります。
②問題の難度について
公開模試は範囲を設定せずに、実力をはかるテストなので、前半に出題される問題は比較的簡単で、問題が進むにつれて難度が高くなっていきます。特に後半に出題される問題は、方針も立てづらく、調べ上げなければならない高難度の問題になっています。では、育成テストとの関係はどうでしょうか。公開模試で前半に出題される問題の難度は、単元が決まっている育成テストの問題よりも易しめに設定されています。育成テストは授業で学んだ直後なので、難度を高めに設定されています。これらの問題の難度のイメージは下の通りです。公開模試は、前半部分をきちんと得点していくことが大切になります。公開模試に取り組むときや、テスト直しをするときは、現在の学力に合わせて得点すべき問題を確認しましょう。
(易)(公開模試前半)<(育成テスト)<(公開模試後半)(難)
③出題形式について
育成テストはカリキュラムの理解度を確認するテストなので、テキストで取り組んだ問題と同じような問題が出題されます。しかし、公開模試では既習内容だけれども問いかけの表現が異なったり、表やグラフが使用されたりするなど、「習っていない問題」のように見えることがあります。初めて出会ったように見える問題を自分が知っていることに置き換えて解いていく経験を積むことが公開模試受験のひとつの意義です。
④偏差値が表示される
偏差値とは、「受験したテストの得点が、平均点に対してどれくらい上下に離れているか」をあらわした数値です。現在の学力そのものをきちんと測定しているわけではありません。しかし、結果が数値で表示されると、その値に振り回されがちになります。あくまで1回のテストの結果なので、偏差値に振り回されることなく、「どの単元の理解が進んでいなかったのかな?」「こんなミスをしてしまったので、次は注意しよう!」など、振り返りをしっかりとすることが大切です。
以上をふまえて、公開模試での心の持ちようとしては、
テスト前…「あの単元はちょっと苦手意識があるから、もう一度テキストを読んでおこうか?」
テスト中…「前半部分は確実に得点しよう。そのためにもていねいに取り組もう。」
「初めて見たような問題だけど、ひと手間かけたら授業でやった問題と同じだぞ!」
「この問題は、できない可能性が高い。前半の見直しをしよう」
テスト後…「前回と今回の偏差値と比べても仕方ない。間違えた問題をしっかりと振り返ろう!」
という感じでしょうか?
公開模試は偏差値だけに振り回されてはいけません。今の課題を明らかにしてくれるひとつのきっかけです。「育成テスト」も「公開模試」もはかるチカラが異なるだけです。学力増強、合格のために前向きにがんばりましょう。